3月26日(日)愛音の会の定期演奏会が終わりました。
ご来場くださった皆さまと、スタッフ・関係者の皆さまに心より感謝いたします♪
今回私が挑戦したのは「展覧会の絵」。
ステージにはスクリーンを設置していただき、各曲にまつわる絵を映しながら演奏しました。
演奏は、フルート、バイオリン、クラリネット、パーカッション、2台のピアノという編成です。
プログラムには各曲の解説とその背景・作曲者がインスピレーションを受けた絵を載せていただきました。
なぜこんなに説明をつけたいか、というと・・・。
私が「展覧会の絵」を初めて聴いたのは小学生の時で、ピアノソロ演奏でした。
当時は曲のことも知らないし、組曲という形もわからないまま、ただピアノの先生に「すごく上手なピアニストが来るから、聴きに行きなさい。」と言われて、姉と二人で行ったのです。
そして、聴いた時の衝撃・・・。
「いつになっても終わらない!!!」
曲が終わったっぽいから拍手をしようとすると、また曲が始まるし、プログラムを見ても曲目がたくさん書いてあるけど、今どの曲やってるかわからないし・・・。
果たしてこの曲に終わりは来るのか・・・。
不安な気持ちしかなく、曲が終わった時には姉と二人で「やっと終わった~!!!」と安堵したのを覚えています。
曲が分かった今なら、組曲という短い曲がいくつか集まって1つの作品になっているものは、途中で拍手するべきではないし、曲と曲の間があったりなかったりするのは、楽譜に「続けて次の曲を演奏する」という指示があるから、ということがわかるのですが、何も知らない小学生の私には「いつまで経っても終わらない恐怖の曲」というイメージしか残りませんでした( ̄∇ ̄)
そこから数年経ち、曲の構成や内容がわかってからこの曲を聴いた時、なんて素敵な曲なんだろう!と思いました。
そして今回定期演奏会で演奏することが決まった時に1番に思ったのは、「過去の私のようなお客様を1人でも減らしたい!」でした。
曲を聴きながら、その曲の背景やそれぞれの曲のイメージの絵を見ることで、曲の内容や作曲者の気持ちが伝わることや、今演奏されている曲がどの曲なのかわかることで、より曲に理解が深まると思ったのです。
演奏会後、ご来場くださった皆さまから、映像や解説で曲のイメージがしやすくて聴きやすかったと言っていただき、嬉しかったです。クラシックは内容や背景を知ることで、もっと楽しく聴けるんだ!ということを少しでも伝えられたかな♪
もう一つ、私がこの曲へ持っている想い。
社会人になってから、学生の時には弾けなかった曲を弾いていこう!と張り切っていた私は、大学の時にお世話になった先生に、引き続きレッスンしていただいていました。
その時先生に「何の曲を弾いたらいいですか?」と相談した時に、「展覧会の絵は1度は弾くべき」と言われました。
しかも抜粋ではなく、全曲演奏しないとダメ。全曲やってこそ意味があるし、終曲の意味がわかるから、と言われたのです。
よし!やるぞ!と、張り切って楽譜を用意して・・・としていた頃、右手の神経の病気になってしまい、そこから数年はまともにソロ演奏ができなくなりました。
指が治ってからは、ありがたいことに演奏の予定がいろいろと入っており、目の前のことをこなすので精一杯になり、結局手つかずのままでした。
ですので、今回愛音のメンバーの力を借りてという形ではありますが、この曲に挑戦できたのは、とても嬉しいことでした。
反省点は多かったですが、大変勉強になりました。やっぱり良い曲です♪
ところで、写真は「殻をつけた雛鳥の踊り」という曲の絵なのですが・・・毎回見る度に笑ってしまうのは私だけでしょうか?曲はめちゃくちゃ可愛いのに、絵はこれなの・・・?